新型感染症による人類の危機を迎えて
今週のお題「オンライン」
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、
地域によっては政府が国民に不要不急の外出の禁止を呼びかけ、SNS上では、これまで以上に多くの著名人がライブ配信したり、友達どおしでオンライン飲み会を開いてる人たちも見かけるようになった。
ここ十数年でインターネットは急速に普及し、世界中の人たちと簡単につながることができるようになった。
そんなテクノロジーの発展と共にその倫理観が問われることも多くなってきているのは、若者の間で"SNS病み"という言葉が生まれていることからも、今の時代を生きていると身に染みて感じることは多い。
繋がることができなかった時代から、繋がりすぎてしまう時代へ変わってしまったのだ。
誰かがSNSに意見を発信すると、思わぬ方向からの誹謗中傷が起きたり、他人のSNSを見て自分の生活、人生がより貧相なものに錯覚してしまうことはインターネットの発展による典型的な弊害だ。
ただ、今、WHOによる新型コロナウイルスのパンミデック宣言にともない、このインターネットというものの恩恵が私たちに大きく齎されているように思う。
SNSを開くと、SNS上のアカウントは一般人、有名人を問わず、これまでに見ない団結力を見せている。
様々な意見が縦横無尽に飛び交うインターネットという空間で、多くの者が口を揃えて、「周りの命のために外出を控えよう!」という声であったり、「みんなで乗り切ろう」という声に賛同し、周りの人に呼びかけるようになっているのだ。
人々が外出しなくなることによる弊害を受ける人たちは多いはずなのに、これらの言葉に反論するような人も少なく、皆が賛同する動きになってきている。
仕事もテレワークを採用する企業が増え、自宅で過ごす人たちのために多くの著名人たちがSNSなどで積極的にライブ配信をし、友達と過ごしたくなったときは、オンライン飲み会を開くなどして、積極的にこの危機を乗り切ろうと行動している。
これまで、利便性と共に様々な弊害を生んできたインターネットというものを、人類が新型感染症に立ち向かうための大きな武器として、最大限に利用されるといいなと思ったりする。